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四季の風景時計


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<1>約束 兄2

後ろからそっと抱き締め、ひょいと抱え上げる

床に腰を下ろして胡座をかくと、膝の上に座らせ

頭のてっぺんにキスを落とした

ふわりと香るシャンプーの匂い

同じ物を使っているはずなのに

何故、こんなにも良い匂いなのだろう

驚いたように、顔を上に向ける

オレと目が合うと、ニッコリと微笑んだ

・・・本当に、可愛い・・・

口の中で飴玉でも転がしているかの様子に

ふと視線を向ければ、その手には

水色の氷菓が握られていた

『美味そうじゃん』

その手を握り、残り少ないそれを一口齧る

冷たいからか、甘さはさほど感じない

途端に目を見開き、ムッとした表情を見せる

私のなのに、と言わんばかりだ

そんな顔も可愛い

これ以上食べられては堪らないと

慌てて残りを齧り出した

アイスくらい、幾らでも買ってやるさ

それに

お前の食べ掛けだから、食べたかったんだ



→  『初兆』 1-兄3

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<1>約束 兄3

「約束、覚えてる?」

アイスを食べ終わると、明日香は

こちらを振り向きながらオレに尋ねた

名残惜しげに棒をペロペロ舐める仕草は

まるで、猫のようだ

『プール、だろ?』

愛しくて、抱き締める腕に力を込める

『宿題は?終わったのか?』

オレとしては、明日香とのデートなら

いつでも大歓迎だ

けれど、今は夏休み

宿題が終わるまでは何処へも連れ出すなと

お袋から釘を刺されていた

「今日、美波の家で終わらせて来たよ」

その髪を梳くように、頭を撫でる

『じゃあ早速、明日行くか?』

オレの言葉に、ぱぁっと花が咲いたような笑みを浮かべた

この笑顔を見る為なら、何だってしてやるさ

「お帰り、涼介」

ダイニングの方から、声が掛かる

パジャマ姿のお袋が

明日香を腕の中に閉じ込めているオレを見て苦笑した

「あんたも早く、お風呂入んなさいよ」



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<2>紺色の水着 妹1

大きな滑り台や波のプールがある、郊外の

レジャープールに連れて行って欲しかったのだけれど

人が多いから、と

市民プールに連れて来られた

去年は、逸れそうになったんだ

もう4年生だもん、迷子になんかならないよ

昨日、美波も誘ったのだけれど

暫く入れないから、と断られた

何でだろう?

今年の夏は暑い

市民プールは、人が一杯だった

何とか空きのロッカーを見付け、水着に着替える

と言っても、下に着て来たから服を脱ぐだけだ

それでも、混雑したロッカールームでは

時間が掛かってしまった



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<2>紺色の水着 妹2

お兄ちゃんは、プールサイドのベンチに座っていた

二人の女の人と話している

シマウマ柄のビキニと

ピンクの花柄でフリルが付いた水着を着たおネェさん達

二人共、おっぱいが、水着から溢れそうな程大きい

私は、学校指定の紺色の水着

・・・何だろう、面白くない

お兄ちゃんは私に気付かず、楽しそうにしている

きっと、お兄ちゃんから話し掛けたんじゃないんだろうな

お兄ちゃんはカッコイイから、よく女の人に声を掛けられる

去年だって、そう

私が逸れそうになったのだって

お兄ちゃんが、次から次へと

女の人に声を掛けられたから・・・

声を掛け辛くて、黙って近付いた

・・・私のお兄ちゃんなのにな

視界に入ったのか、お兄ちゃんが笑顔で振り向いた



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