四季の風景時計


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<1>付き合って下さい! 1

「飯でも、食いに行かないか?」

マンションへ帰るため、バス停に向かおうと

駐車場の脇を通り抜けようとした時

そう、アイツに声を掛けられた



『あたしと、付き合って下さい!』

高校2年の春、あたしはアイツに告白した

アイツには、付き合っている先輩がいた

先輩が卒業して上京したと聞いて

チャンスは今しかない、と思った

アイツは、すごくモテる

早くしないと、誰かに取られてしまう・・・

「いいよ」

「でもオレ、バイト忙しいから、あんまり遊べないけど」

「それでもいいなら」



<目次>  →  『紗栄子』 1-2

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<1>付き合って下さい! 2

アイツの家は、母子家庭だった

バイト禁止のウチの学校で

それが許されている、数少ない一人

それでも、成績優秀で、しかもイケメン

そんなアイツが、モテない訳がなかった

高校に入学した時から

アイツと付き合いたがっている子は沢山いた

あたしも、その中の一人だった

でも、3年生の先輩と付き合い始めたと知った時は

諦めるしかなかった

先輩は、学校でも一位二位を争う美人だったから

だから、せめて友達になりたいと思った

幸い、クラスは一緒

けれど、なかなか切っ掛けが見付からなかった

後期の学級委員を押し付けられた時

偶然、アイツも選ばれた

それから、よく喋るようになって

いつの間にか、苗字から

名前で呼び合う仲になっていた

けれど、所詮は友達

2年生になって、クラスが変わってしまい

友達の仲も終わってしまうかもしれない

そんな焦りもあった・・・

ガチガチに緊張していたあたしは

思わず泣いてしまった

アイツは驚いて、泣くなよって、優しくキスしてくれた



→  『紗栄子』 1-3

『紗栄子』 1-1  ←  <目次>

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<1>付き合って下さい! 3

休み時間は、会いに行った

お弁当も、一緒に食べた

バイトが休みの日は、部活をサボって

手を繋いで一緒に帰った

人目を忍んで、キスもした

大人のキスを教えてもらった

親が居ない時、部屋に誘った

そして、あたしの初めてをあげた

アイツは、初めてじゃなかったみたいだけれど

初めてを貰うのは初めてだって言われて、嬉しかった

卒業するまで付き合ったけれど

違う大学だった所為か、どんどん会う機会が減っていって

気付くと、自然消滅してしまっていた

大学でも彼氏は出来たけれど

アイツほど好きになれる人は、見付からなかった

高校の教師を目指している事は知っていたから

あたしも、その道を選んだ

いつかまた逢えると信じて



→  『紗栄子』 2-1

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<2>ウチに来ない? 1

母校でもあるこの高校に赴任して、アイツと再会した

黒縁の眼鏡を掛けて、前髪を上げて

高校の時と雰囲気が違ったけれど

間違えようがなかった

なのにアイツは

あたしの事なんて忘れてしまっているかの様に

他の教師と変わりない接し方しかしてくれなかった



『涼介・・・だよね?』

車に乗せられて、連れて来られたパスタ屋で

向かいに座るアイツに、そう尋ねた

「そうだよ」

何言ってんの?と、言わんばかりの表情

眼鏡を外したアイツは、思い出の中のアイツより

ずっとカッコ良かった

『何で、あたしを誘ったの?』

「一人で食っても、旨くないだろ?」

確かにそうかもしれないけど・・・

『一人?』

「そ、オレ今日から一人暮らしなんだ」

言って、ちょっと辛そうな顔をした

『お母さん、再婚されたんだよね?』

言われて、あぁ、と表情を緩める

「いや、親父とは上手くいってる」

「お袋も、変わりないし」

「本来なら、就職が決まったら」

「家を出るべきだったんだろうけど、居心地が良くてさ・・・」

そう言うと、また辛そうな顔をした



→  『紗栄子』 2-2

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