四季の風景時計


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<1>お弁当 1

『どうかな・・・』

お母さんに、味見してもらう

「うん、美味しい!」

「お出汁も、お味噌の香りもバッチリ」

「じゃが芋も、ホクホクね」

『良かったぁ』

やっぱり、お母さんに褒められると嬉しい

でも、一番褒めてもらいたいのは

『じゃあ、お兄ちゃん、起こして来るね!』



私のママは、私が3歳になる前に亡くなった

お祖母ちゃんは、頻りに

「サンゴのヒダチが・・・」と言っていた

そう言われると、パパはいつも悲しそうな顔をしていた

私が覚えているママは優しくて、そして儚げだった

ママは元々、子供を産める体じゃなかった

それでも、私を産んでくれた・・・

私の6歳の誕生日、パパがプレゼントをくれた

パパがくれるのは、いつもヌイグルミ

私が少しでも寂しくない様に

家族を増やそうとしてくれているのだと

子供心にも、分かっていた

でも、今年のプレゼントは違った

キラキラしたビーズが沢山付いた

ピンクのサンダルだった



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<1>お弁当 2

私は、一目見て気に入ってしまった

『ありがとう!パパ』

『すっごく、すっごく、カワイイね!!』

大喜びする私を見て、パパは満足そうに笑った

「そうか、そんなに喜んでもらえるなんてな」

「また今度、お礼をしないと・・・」

『おれい?』

「6歳の女の子なら」

「もうオシャレに興味があるんだよって」

「教えてくれた人がいるんだよ」

いつもより柔らかな笑顔で、パパが言葉を続ける

「パパ、女の子が欲しい物なんてよく分からないから」

「一緒に選んでもらったんだ」

・・・パパが選んでくれたんじゃないんだ

だったら、ヌイグルミでも良かったなぁ・・・

そう思いながら、サンダルを見る

キラキラ光るサンダルは、やっぱり可愛くて

・・・うん、サンダルで良かったなぁ・・・



→  『妹』 1-3

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<1>お弁当 3

お盆休み、パパが動物園へ連れて行ってくれた

駐車場に車を停めると

パパは、キョロキョロと誰かを探し始めた

「こんにちわ」

振り向くと、白い日傘を差した

キレイな女の人が立っていた

パパは、ちょっと驚いた様な顔をした

「あ・・・こ、こんにちわ」

「何だか・・・いつもと雰囲気が違いますねぇ」

「うふふ、ちょっとオシャレしちゃいました」

女の人は私を見て

「あなたが、明日香ちゃん?」

『は、はい!』

『あずまあすかです・・・』

「まぁ、礼儀正しいのね」

とても優しい笑顔を見せてくれた

「そのサンダル、履いてくれてるんだ?」

そうか、この人が選んでくれたんだ

『はい!おきにいりです!!』

女の人は、とても嬉しそうに笑った

「良かった、気に入ってもらえて」

「女の子の物なんて、選ぶの久し振りだったから」

「気に入ってもらえるか、心配だったの」

あぁ、そうだ、と女の人は

私の前にしゃがんで目線を合わせると

「初めまして」

「水沢はるみです」



→  『妹』 1-4

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<1>お弁当 4

はるみさんは、お弁当を作って来てくれた

おにぎりに玉子焼き、唐揚げ、タコさんウィンナー

色取りに、ミニトマトとブロッコリーのサラダ

私の大好きな物ばかり

とってもとっても美味しくて

いっぱいいっぱい食べた

「パパはね、いつも会社で」

「はるみさんが作ってくれたお弁当を食べているんだよ」

『えーっ!いいなぁ』

『パパ、ずるい!』

「ふふふ、お弁当屋さんで働いてるのよ」

はるみさんは、会社や学校に配達するお弁当屋さんで

調理師として働いているらしかった

朝早くからお弁当を作り

お昼過ぎに、食べ終わったお弁当箱を回収しに回る

それで、パパと知り合ったらしい



→  『妹』 1-5

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