四季の風景時計


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Prologue 1

「ねぇ・・・もう帰っちゃうの・・・?」

甘ったるい声で、オレを呼び止めようとする

女は、シーツだけを身に纏った姿で

しなだれ掛かってきた

『あぁ・・・もうすぐ終電だからな』

さっさと、身支度を済ませる

「泊まってけば、良いじゃない・・・」

『枕が変わると、眠れねぇんだ』

・・・嘘だ

立ったままでだって、寝られる

忙しいバイトの合間に身に付けた、オレの特技だ

「また、会ってくれるわよね?」

オレの気が変わらないと分かると、そう媚びてきた

奉仕は上手かったし、具合も悪くなかった

もう一度くらいなら、相手してやっても良いだろう

『あぁ、そうだな』

「じゃあ、今度の土曜日・・・」

「映画でも、どぉ?」

『・・・また連絡するよ』

『じゃあな』

適当に返事をして、名前すらうろ覚えの女の部屋を出た



<目次>  →  『序幕』 2

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Prologue 2

お袋の結婚で

オレは、様々なモノを手に入れた

庭付き一戸建てにある、プライベートが確保された部屋

バイトに明け暮れなくても良い、大学生活

おかげで、自由気ままに暮らす事が出来る

大学で知り合った仲間と連んでいると

寄って来るのは、あからさまに秋波を送ってくる女達

その中から気に入った、都合の良い女を選んだ

特定のカノジョなどという面倒なモノも作らず

バイトは程々に、講義は割とマジメに受けて

それなりに楽しい日々を送っていた

何より一番の収穫は、明日香の存在だった

親父の連れ子、オレの一回り年下の妹

明日香は、オレにとって最高の癒やしだ

その笑顔を、声を、そして温もりを感じるだけで

何よりも幸せな気持ちになれた・・・

窓の外の景色を、見るとはなしに眺めながら

思うのは、唯一つ

・・・早く、明日香に会いたい・・・



→  『序幕』 3

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Prologue 3

「お帰り、涼介」

玄関を入ると、お袋に声を掛けられた

『明日香は?』

「もう、寝たわよ」

ただいまくらい言いなさいよ、と苦笑する

「明日香ちゃん、と言えば」

お袋の横を通り抜けると、そう呼び止められた

「今度の土曜日、映画を見に行きたいそうだけど・・・」

『行くよ』

オレは、即答する

明日香のお願いは、オレの最優先事項だ

「・・・何よ、デートの約束とか、ないワケ?」

『そんな相手、いねぇし』

何か約束があったような気がするけれど

まぁ、気の所為だろう

「・・・女物の香水の匂いをプンプンさせて」

「言うセリフじゃないと思うけど・・・」

お袋は顔を引き攣らせながら、そう呟いた



→  『序幕』 4

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Prologue 4

すぐにでも明日香の部屋へ行きたかったけれど

他の女の移り香なんて、持って行きたくない

自分の部屋へ着替えを取りに行き、シャワーを浴びた

頭を拭きながら、明日香の部屋へ向かう

部屋の前で中を窺うが、何の物音もしない

そっとドアを開け、中に入る

足音を忍ばせて、ベッドに近付く

規則正しい寝息を立てて、明日香が眠っていた

・・・可愛いなぁ・・・

ベッドに腰掛け、明日香を見つめる

『ただいま、明日香』

そっと、髪を撫でる

「・・・んん~、おにぃちゃん・・・」

オレの夢でも見ているのだろうか、明日香が呟いた

言い様のない感情が湧き起こり、すぐにそれを否定する

自分の半分にも満たない歳の

子供相手に抱いていい感情じゃない

明日香に顔を寄せる

唇の際、頬との境に口付けた

抱き締めたいという想いを押し殺して、そっと身を起こす

『・・・好きだよ、明日香』

何よりも大切な、掛け替えのない・・・妹



―to be continued―

『序幕』 3  ←  <目次>

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