四季の風景時計


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<2>チョコブラウニー 3

『材料がないから、買って来ないと』

私がそう言うと

「俺も一緒に行くよ」

トシがそう言った

「俺、チャリ通だし」

「後ろ、乗っけてってやるよ」

『ぇえ!二人乗りはダメだよ・・・』

「んな、かてぇコト言うなよ」

「歩いてったら、遅くなるだろ?」

遅くなるのは困るけど・・・

どうしようかと、小首を傾げる

その時、風が吹き抜けた

小さく砂埃が舞う

纏めてあった髪の一筋が、はらりと顔に掛かった

トシが手を伸ばして、その一筋に触れる

「・・・キレイだな・・・」

眩しそうに目を細めて、私を見つめる

私は、どんな顔をしていたのかな

私の視線に気付くと、トシは

ハッと我に返った様な表情をして、顔を赤くする

「ほら、いいから行こうぜ!」

くるりと向きを変えると

自転車置き場に向かって歩き出した



→  『妹』 3-1

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<3>コーヒー 1

家に着くと、庭にお兄ちゃんの車があった

もう、帰って来ているんだ

急いで玄関を開ける

『ただいま~!』

キッチンにいるお母さんへの挨拶もそこそこに

お兄ちゃんの部屋に飛び込んだ

「お帰り」

って、抱き締めてもらう為に

お兄ちゃんは、パソコンに向かったまま

私を見てもくれなかった

『今日は、早かったんだねぇ』

「そんな日もあるさ」

素っ気ない態度

お帰りも言ってくれない

悲しくなって、お兄ちゃんのベッドに腰掛ける

手持ち無沙汰で、枕を抱き締めた

「遅かったな」

突然、お兄ちゃんがそう言った

『部活ですぅ~!』

トシの所為で遅くなったんだ

私は悪くないもん

「何してたんだ?」

『えっとねぇ、炊き出し?』

「炊き出し?」

お兄ちゃんが、驚いた様な顔をして振り向いた

『じゃなかった、差し入れ!』

言い間違えちゃった、恥ずかしい・・・



→  『妹』 3-2

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<3>コーヒー 2

『もうすぐ、野球部の秋季大会なの』

誤魔化す様に、言い訳をする

『マネージャーのコと、差し入れを作ったんだけど』

『サッカー部の友達が、オレにもくれ!って・・・』

「ふ~ん・・・」

お兄ちゃんは、興味なさげに呟くと

またパソコンに向かってしまった

・・・つまんない

何を怒っているんだろう・・・

「・・・いないのか?」

しょんぼりしていたら、急に何かを話し掛けられた

『ふぇ?』

突然の事で、変な声が出てしまう

「彼氏はいないのか、って聞いてるの」

お兄ちゃんが振り返って、おかしな質問をしてきた

『い、いないよぉ~!』

私は慌てて、手を左右に振った

「じゃあ」

お兄ちゃんが、私の目を見つめる

「好きなヤツは?」

『え~・・・』

一瞬、脳裏にトシの顔が浮かぶ

『秘密!』

何だか恥ずかしくなって、慌てて枕に顔を埋めた



→  『妹』 3-3

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<3>コーヒー 3

お兄ちゃんの枕からは、お兄ちゃんの匂いがした

いつも優しい、大好きなお兄ちゃんの匂い

私を守ってくれる、安心させてくれる匂い・・・

そっと顔を上げると、お兄ちゃんは眉間に皺を寄せて

私の足元をじっと見つめていた

『・・・怒ってるの?』

問い掛けにも応じず、お兄ちゃんは黙ったままだった

私はまた、枕に顔を埋めた

いつもなら、私の方が先に家に着いている

お兄ちゃんが帰って来ると、玄関までお出迎えするのだ

私が『お帰りなさい!』って言うと

「ただいま」って、お兄ちゃんは抱き締めてくれる

私は、その『ギュッ』が、大好きなんだ

『お兄ちゃんの匂いがする・・・いい匂い』

『私、お兄ちゃんの匂い、大好き!』

枕から顔を上げて、お兄ちゃんの顔を見つめる

『今日は、ただいまのギュッは、してくれないの?』



→  『妹』 3-4

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