「そうか、北高か・・・オレの後輩になるんだな」
週末、いつもの様に家に帰って来たお兄ちゃん
進路の話をすると、お兄ちゃんは口元を綻ばせた
「・・・それじゃ、オレ達が兄妹って事は」
「秘密にしておいた方が良いな」
『えっ?』
「知らないのか?オレの勤務先・・・北高だよ」
高校の先生って事は知ってる
でも、何処の高校かを聞いた事は、なかったかもしれない
「身内って事が知られると」
「邪推されるかもしれないだろ?」
『邪推?』
「あぁ・・・贔屓してんじゃないかってさ」
「それは有り得るわね」
突然、お母さんが話に加わる
「あんたが公私混同するとは思わないけど」
「明日香ちゃんが悪く思われるのは心外だわ」
お兄ちゃんの意見に、お母さんは肯定的だった
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